2. 甲作り
甲作りの手順過程は以下のように区別される。
1)甲表・甲裏 2)化粧彫り 3)関板、中桟入れ、糸止め 4)裏板張り 5)甲焼き、磨き
甲の厚みにより音質や音程し深く影響するため、手作業で行われ、甲表を山型に合わせて削る。
次に甲裏を削る。その後、ノミで甲裏に化粧彫りをし、箏本体の上下の部分に彫刻する。 化粧彫りは装飾効果と音の反響効果を良くし、そのデザインには綾杉彫り、子持綾杉彫り、スダレ目彫り等がある。箏は龍にたとえられ、先の太い方が頭、細い方が尾とされるため、龍頭側には関板、龍尾側には糸止め、中央の本体には中桟が吸うまい差し込まれる。甲羅の裏側に裏板をつけるが木目は関係なく、表よりも硬い板を用い、高級品の場合は一枚板を利用し、普及品では接ぎの板を利用することがある。最後に焼きゴテにより箏の寿命を延ばすため表面全体を焼き、焼かれた表面に焼石膏粉を塗り、さらにウズクリというブラシで磨く。米ぬかの油分でさらに磨き艶出しをし、仕上がりとなる。
1)甲表・甲裏 2)化粧彫り 3)関板、中桟入れ、糸止め 4)裏板張り 5)甲焼き、磨き
甲の厚みにより音質や音程し深く影響するため、手作業で行われ、甲表を山型に合わせて削る。
次に甲裏を削る。その後、ノミで甲裏に化粧彫りをし、箏本体の上下の部分に彫刻する。 化粧彫りは装飾効果と音の反響効果を良くし、そのデザインには綾杉彫り、子持綾杉彫り、スダレ目彫り等がある。箏は龍にたとえられ、先の太い方が頭、細い方が尾とされるため、龍頭側には関板、龍尾側には糸止め、中央の本体には中桟が吸うまい差し込まれる。甲羅の裏側に裏板をつけるが木目は関係なく、表よりも硬い板を用い、高級品の場合は一枚板を利用し、普及品では接ぎの板を利用することがある。最後に焼きゴテにより箏の寿命を延ばすため表面全体を焼き、焼かれた表面に焼石膏粉を塗り、さらにウズクリというブラシで磨く。米ぬかの油分でさらに磨き艶出しをし、仕上がりとなる。
子持ち綾彫り
甲の裏側に綾杉彫りを加えることにより音響効果を高めます。
綾彫り
二重に彫られたものを子持ち綾杉といいます。