3. 包み仕事
包み仕事とは各種の部品(装飾)を甲焼きされた板に取り付ける作業で、部品には口前、柏葉、猪の目、四分六、龍角、雲角、足回り、裏穴等がある。柏葉や角のデザインにより、箏の品質が種別できる。
口前
口前に使用される材料には紅木、紫檀、花梨等があり、口前の中に「中張り」と呼ばれる薄い板をはり、さらにその上に竜舌(りゅうぜつ)、蒔絵を取り付ける。
柏葉 (かしわば)
透かし作り
柏葉は箏の甲羅の表面、竜尾側に設置され、縁のみの「透かし作り」と板状の「ベタ作り」がある。左の写真は透かし作りで、これら様々なデザインによても箏のランク別ができる。
裏穴(うらあな)
箏の裏には「胴の内部で共鳴した音を外に出すこと」 と「絃の’張り替え」等に利用される穴が両端(雲角と竜角)に空けられている。